2016年6月27日

考える夢。

ひっそりゆっくりこっそり更新のオレ日記です。
目が覚めてから驚いた夢の話。

夢って脳内にある素材で作られたストーリーが放映されるものだと思ってるのね。
つまり、ただひたすらに受動的なものであって。
たまに、能動的に振る舞える明晰夢ってものがあって、
夢の中で「あ、これ夢なんだ」と気付いて、空を飛んだり人を殺したりセックスしたり、
あらかじめ用意された環境下ではあるものの、思った通りの自由な行動が出来ると。
以上がオレの夢への認識だったですよ。

で、先日見た夢がね、高校の教室内にいるの。
オレが通ってたのは男子校だけど、夢の中では共学で。ありがちだよね。
休み時間に十数人が一つの机に集まって、ガヤガヤと仲良く次の休日の相談中。
中心となった机に座ってるのは、実際に高校の同級生だった村上って男でさ。

こいつ、超レアキャラで、高校時代も一緒に遊んだことなんて一度もないし、
おそらく卒業してから一度も思い出したことすらないような存在なの。
目覚めた瞬間に「あいつ村上だ!」と思い出して、
村上の記憶がオレの脳内に存在してたことも驚きだし、
30年ほど忘れてたのに、パッと名前が出てきたことも驚きで。
でもこういうこと、たまに夢であるじゃん。
これもオレの「脳内にある素材」だったんだろうなと。

次の休日はみんなでBBQに行こうと話がまとまってるようで、
女生徒たちが「村上も行こうよー」なんて誘ってるわけ。

ちなみに村上って決して人気者タイプじゃなくて、
むしろかなり不気味なキャラだったんだよね。
その当時は宮崎勤事件の前だから(年齢を痛感します…)オタクって言葉は一般的でなかったものの、
アニメだったかプラモだったかが好きで、やせっぽちで角刈りで、いつもニヤニヤしてる、
オタクの中でも異端に分類されるような、そんな気持ち悪い男だったような記憶がある。

誘われた村上は誰の目も見ることなく、机の一点を見つめてこう返すわけ。
「俺はその日無理。橋幸夫のゲームを作らなきゃいけないから」

唐突の橋幸夫! 橋幸夫のゲームって何なんだ? 夢っぽい!
そこで満を持してこの夢にオレが登場するんだけど、オレは村上をイジる立ち位置なのね。
当時はイジるも何も、そもそも絡んだ記憶すらほぼないんだけど、
夢の中ではオレはクラスのお調子者っぽくて、
そんな断り方をする村上の肩に手を置いてこう言ったのな。

「そうだよ、村上は忙しいんだよ。…『プロジェクト・ブリッジ』で」
村上と周囲、笑う。ここで目が覚めた。

『橋』幸夫のゲームを作る案件=プロジェクト・ブリッジ!
くだらない! くだらないぞ、オレ!
これ、何が驚いたかというと、夢の中で「考えてる」んだよね。
周囲を笑わせるため、何か面白い言い回しをしようと考えてる。
それってまさにオレの芸風で、言いそうなことではあるものの、
実際に言ったことなんてないし(橋幸夫のゲームを作る人なんて知らない)、
仮にその状況になっても、少し考えないと出てこない言い回しなわけよ。

ちょっと夢に新たな可能性を感じた次第。ま、それだけの話なんだけども。


■ 今日の一曲
オレが子供のころは「テレビ・アニメ ヒット大全集」のような
収録曲にまとまりや節操のないオムニバスカセットがよく売られてたんだよな。
カリメロ、太陽にほえろ、ピンクレディー、西遊記、なんかが一本のカセットに同居してて、
中には違う人が歌ってるものもあったりして。詐欺じゃん。
で、5~6歳のころのオレが愛聴していたカセットに収録されていたこの曲、
やたらと印象的で大人になってもよく口ずさんでたんだけど、
ずっと音源を探してて、坂上二郎のベスト盤でようやく発見。
初期のカックラキン大放送で歌われてた曲なんだとか。知らなかったなあ。

坂上二郎 - 9×9の唄

2016年6月11日

自分クイズに辟易する。

約一年七ヶ月ぶりに、恥ずかしながら帰ってまいりました。
…こんな横井さんジョークで始まるブログ、2016年にある?

つーかね、何も変化がないマイ・ライフですよ。
かといって退屈ってわけでもない。
さしたる不満もない。そこそこ毎日楽しかったりする。
そんなやつが面白いことなんて書ける? 書けるわけないでしょ!

そんなわけで今後このブログに面白さを期待されちゃ困るわけでありますが、
派遣社員とはいえ、働き始めて早いもので一年八ヶ月。
どうせすぐに辞めると思ってたけど、オレってやれば出来るのね。知らなかった。

うちの会社って200人ほど働いてんだけど、そのほとんどが派遣社員で、
そんな派遣さんの労をねぎらうために、毎年末にクリスマス会をしてくれんのね。
大きな食堂を貸し切って、各種アルコールにピザ、オードブルなんかを用意してくれて、
ゲームやビンゴ大会があって、そんないわゆる忘年会的な催しなんだけども。
200人の内訳は男が20人ほど、対して女が180人ほどで、
…と書くと羨ましい職場に思われがちだけど、大半が主婦やおばさんな。ガックリ。
つまり、男はちょっと肩身が狭かったりするわけ。
200席の食堂でもどこに陣取っていいのかわからず、
男ばかり固まって端の方にひっそり座ってたりね。

で、オレが働き始めて二ヶ月ほど。2014年末の話。
隅の10人がけのテーブルに男が8人座ってたら、
残りの2席に女の人が座ってくれて。
ま、決して美人と呼ばれる類いの女性ではないけどさ、
こんなむさ苦しい席に座って、
しかもまだ右も左もわからないオレを気遣って、
いろいろと話しかけてくれたりして、ありがたいじゃない。ねぇ。
そのうちの一人からコンパチックなこんな質問が飛び出した。

「私、前職何だと思いますぅ? 絶対わからないと思うなあ」

…困るでしょ。心底困惑しちゃうでしょ、こういうの。
こういった自分クイズって言っていいタイプと悪いタイプがいるわけ。
前者はおのののかのビールの売り子とかね。本人がかわいくて前職とギャップがあるやつ。
でもこの人は明らかに後者なんだよね。
だってオレ、心で叫んでたもん。

「わかった! フェラ専門の風俗店!」

…いやさ、この人は本当にいい人なんだけど、見た目に品がないのよ。
肌が荒れてて、口元がだらしなくて、目がキツめで。
で、話し方も「ナニワの姉ちゃん」っていう、さ。
でももちろん言えないじゃない、そんなセクハラアンサー。
だから頑張って演じましたよ、大人を。
「えー? 銀行員ですか? 秘書とか?」
歯の浮くような台詞、を言っちゃいましたよ、オレ。
でもさ、そりゃ風俗は言い過ぎにしても(もしそうでもあってもカミングアウトするわきゃないわな)、
やっぱなあ、夜の世界しか想像出来ないんだよな、その雰囲気から。
「違いまーす」
「じゃあ意表を突いてヤクルトレディとか?」
「ブッブー、はずれー」
そんな地獄のようなやりとりを経て、ついに正解発表の時間が。

「正解は…バーの雇われ店長でしたー」

…さもありなんだよ!
つーか、バーの雇われ店長顔をして、
「私の仕事は何? 答えはバーの雇われ店長でした」はクイズとして成立してないって!
あき竹城が「わだすの出身は都会、田舎、どっち?」ってぐらいないって!

帰り道、同期入社した男と駅前の喫煙所に寄り道したんだけど、
「あの人、こっそり『フェラ専』と呼びましょうか」
「…ですね」
少し距離のあった二人が意気投合した瞬間でありました。ありがとう、フェラ専。


■ 今日の一曲
誰にもわからないだろうけど誰かに伝えたかったので書く。25年越しの発見。
大学時代、オレはパンク、中でもOi!と呼ばれるジャンルに没頭してたんだけど、
Oi!の名曲、Cockney Rejectsの「We Are The Firm」のCメロに、
転調する、というか、いきなり曲調が変わっちゃうところがあってさ。
で、Sham69だったかStiff Little Fingersだったかのライブ盤を聴いてると、
ライブ終わりに客がWe Are The FirmのCメロを大合唱し始めて驚いたことがあったのね。
そりゃいい曲だけれど、違うバンドの曲だし、なんでここで歌うんだろうと。
それってSMAPコンサートの最後に客が嵐の曲を合唱し始めるようなもので、
意味わかんないし、失礼極まりないじゃんかねぇ。
それから25年。
先日ひさびさにパンク熱に浮かされ、当時ハマった曲ばかりを聴き漁ってたんだけど、
ふとそのことを思い出して、当時はなかったインターネットの力を借りたわけ。
するとようやくわかりましたよ、元ネタが!
このCメロは「Knees Up Mother Brown」って曲で、
Cockney方言文化と関連した下品な歌だったのね。なるほど「Cockney」Rejects…か。
Cockney方言ってのはロンドンの下町言葉みたいなもので、
日本でいうところの「てやんでぇ」「べらんめぇ」か。
で、その下品さがOi!の持つ男臭いイメージとマッチして、
その歌がOi!の中でアンセム的な存在になっちゃった、と。なるほど、25年越しのスッキリ。

Cockney Rejects - We Are The Firm
Knees Up Mother Brown (Cockney Classic) (YouTube)